夢のマイホーム?耐震性能だけは安心のはず。

5年前、念願のマイホームを建てた。
当初は、親から土地をもらうつもりだったので、いわゆる一流メーカーのモデルハウスばかり巡り、夢を膨らませていた。しかし、結局貰える予定だった土地は、調べれば調べるほど私達のニーズに合わず、土地も購入する羽目になり、上物にかけられる費用は大きく下がった結果、地元の住宅メーカーでの建築に落ちついた。
営業担当は、人柄の良さそうな人だったが、契約後はあまり親身ではなくなった。プロとしての提案も殆どなく、どうしたいかをこちらに問われる事が多かった。しかし、雑誌の切り抜きなどで、希望を伝えても、曲線のラインは職人の腕が出るから…とか、配線の関係でこの間取りは無理…とか、耐震性能の関係でここの窓はかなり小さくしないと…とか、ネガティヴな否定ばかりが目立った。
段々、提案する事にも疲れ、どうせ無理なんだろうと馬鹿馬鹿しくもなり、よくある間取りに決定となった。
その後、基礎を建築中に、東日本大震災が起き、資材の目処がつかず、建築は一時ストップ。暫くして再開したが、それまでに営業マンは慌てて一度だけ会いに来た。地震で建築に影響が出ても、メーカー側は責任は負わない旨の書面にサインを求めて。
色々と、水をさされることが多く、楽しみな家づくりとはほど遠かったが、震災直後で世の中で耐震性能にかなり関心が高まった時期だっただけに、住宅メーカー側もその点は慎重だったはずだ。
5年経ち、外壁も汚れ始め、もう新築とは言えなくなった家だが、耐震性能は信じて住んでいる。